ハチの巣を生け捕り捕獲!日本一ユニークな三重のスズメバチハンター

ツヤクロスズメバチ

ツヤクロスズメバチ
(Vespula schrenckii Radoszkowski)


ツヤクロスズメバチとはどんなハチか?クロスズメバチの仲間である
このスズメバチについて特徴を紹介!


クロスズメバチの特徴としておとなしいというのがありますが、この
ツヤクロスズメバチも例外ではありません。巣に直接刺激をしない限りは
襲って刺したりはしないでしょう。


おとなしいからと言って、無茶をしていたずらに巣にちょっかいを出すのは
非常に危険です。小さくても名前のとおりスズメバチ!刺されると非常に痛みます。


ツヤクロスズメバチの働き蜂は、主として蛾の幼虫を餌として自分の巣に持ち帰り、
妹である幼虫の食べ物にします。これはスズメバチ全般に共通なのですが、生きた
昆虫を狙い、集めます。


無事越冬を終えた女王蜂は、まずは1匹で巣を作ります。そして、女王蜂が卵を産む
ために作る育房が30~45個ほど作られます。


女王蜂の子供である働き蜂が生まれると、巣の拡張は働き蜂の仕事になり
巣はどんどん大きくなります。


巣の大きさは他のクロスズメバチに比べ小さめで、直径でも15~25cmくらいまでです。
巣盤の数も3段くらい、幼虫が生まれ育つ育房も400~1000個くらいしか作られません。


最盛期を迎えた晩秋では、働き蜂は100~200匹程度まで増えますが、これでも他の
クロスズメバチに比べ、少ないのがわかります。雄蜂や新女王蜂でさえ羽化数が
100~200匹くらいにとどまります。


ツヤクロスズメバチもまた、クロスズメバチ全般に共通してみられるよう、土の中に
巣を作ります。他と比べ深さとしては、浅い位置で営巣するようです。
時には、土のなかではなく屋根裏などにも巣を作ることがあるそうです。


巣の特徴自体ホオナガスズメバチにもよく似ており、
灰色の和紙のような外側の壁を作り、中に巣盤を作ります。


越冬から目覚めた女王蜂が巣づくりを開始するのは6月頃で、まずは単独で巣づくりを
します。7月には働き蜂が羽化してきますが、この後は働き蜂が外の仕事を引き受けます。
雄蜂が8~10月に誕生し、9~10月になると新女王蜂が生まれてきます。


営巣の終りが他のクロスズメバチの仲間よりも1か月ほど早いというのも
このクロスズメバチの大きな特徴です。




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