シロオビホオナガスズメバチ
(Dolichovespula norvegicoides Sladen)

スズメバチとはいえ、なかなかお目にかかれないホオナガスズメバチの一種です。本州から北海道にかけて分布していますが、四国の山間地にも住んでいることが分かっています。東北や北海道では、標高が高い地域で、民家にも巣づくりを行うことがあるそうです。

国外では、別の亜種ですがチベット、北ヨーロッパ、北アメリカ、ビルマに住んでいることが分かっています。

シロオビホオナガスズメバチは基本的には生きた小型の昆虫や生き物を捕獲し、餌として巣に持ち帰り、巣の中で待つ幼虫たちの餌にします。この点に関してはスズメバチの仲間では共通となります。

ハエ、クモ、アブなどがこのホオナガスズメバチの主な餌として挙げられます。

シロオビホオナガスズメバチの特徴は、体長は女王蜂で16~18mmくらい、働き蜂で11~14mm程、雄蜂は13~17mmくらいです。真黒なボディですが、ここには白い模様があります。

女王蜂は5月~6月に越冬から目覚め、活動を開始します。この時期はまずは単独で巣づくりを行わなければなりません。7月には働き蜂達が誕生し、巣づくりや餌集めの仕事を働き蜂が行います。

8~9月になると新しい女王蜂、雄蜂といった巣の存続に重要な成虫が羽化します。新女王蜂は、他のオス蜂と交尾を済ませると冬の間越冬をします。

巣は土の中にもできることがあるそうですが、基本的には木の枝や軒下などの解放空間にできるそうです。形の灰色の和紙に似た風船のような巣を作りますが、これは他のホオナガスズメバチに共通です。

まずはじめに女王蜂が単独で巣を作ると、産卵場所となる育房が30~45個ほど作られます。

働き蜂が誕生すると巣づくりは加速され、直径20~30cm位の巣まで成長します。巣の内部では、育房の数は300~2000個ほどにもなり、巣盤の数は3~4段にも発達します。

シロオビホオナガスズメバチの巣が一番発達した時期には、働き蜂の数は、50~150匹にもなります。一つの巣から、雄蜂および新しい女王蜂50~200匹程誕生します。

比較的おとなしいスズメバチですが、巣に刺激を加えるとやはり刺されてしまうようです。威嚇してこないからと言って、気軽に手を出さないようにしましょう。

ホオナガスズメバチ属(Dolichovespula)