・夏ごろ、民家ではキイロスズメバチでよく観察される現象。
・始めは家の屋根裏・壁の中・土の空洞・床下などの閉鎖空間に巣が作られる。
・が大きく成長する際に、今までの場所が狭いと、屋根の軒下などの
解放空間に引越しを行う。
・働き蜂がたくさんいるため、引越し後の巣づくり・巣の成長は非常に早い。
簡単な例を紹介しますが、以下の写真をご覧下さい。
< 材木屋の積んである木の隙間に営巣するキイロスズメバチ >
引越しを実行し、屋根の軒下へ移動
< 引越し後、屋根の軒下に営巣するキイロスズメバチ >
始めは積んである隙間にキイロスズメバチは営巣していました。
しかし場所は狭く、今後営巣を続けるにはちょっと窮屈すぎると判断したのでしょう、
隣の家の、屋根の軒下への引越しを決めたようでした。
もちろんこの二つの巣に住むキイロスズメバチたちは皆同じ巣の家族なので、
働き蜂はこの二つの巣を行き来していました。
これがキイロスズメバチの引越しです。
ここで私が依頼を受け、このキイロスズメバチの巣を捕ってしまいましたので
ここで営巣はストップしてしまいましたが、このまま放っておけば、軒下の巣は
秋には40~50cmクラスのキイロスズメバチの巣へ成長していたかもしれません。
他にもこんなパターンがあります。
< 屋根裏の巣へ出入りをするキイロスズメバチ >
引越しを実行し、屋根の軒下へ移動
< 軒下のキイロスズメバチの巣 >
一度屋根裏に巣を作り営巣後、ある程度規模が大きくなったところで、
同じ家の屋根の軒下へ引越しをしたパターンです。
こちらも先ほどと同じように、屋根裏の働き蜂と軒下の働き蜂は同じ巣の仲間で、
どちらの巣も行き来していました。まさにキイロスズメバチの引越しです。