ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁなどのﾊﾁに刺されてしまったら

★ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁに刺されてしまったら

すぐに刺された部分を水で洗い、毒を搾り出すようにする。

毒が体を回るのを遅くするため、患部を氷などで冷やしながら病院へ行き、適切な治療を受ける。

ある日突然、ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁに刺されてしまったら、あなたはどうしますか？

本なので調べてみますと、様々な民間療法が紹介されていますが、実際にはどの方法が一番効最適なのかと聞かれても私にはわかりません。ただ１つだけいえるのは、まずは落ち着き、刺されてしまった部分から、毒を水で洗い流すことです。

刺された場所を触るのは痛むでしょうが、毒を絞り出し、１秒でも早く毒体外へ洗い流してください。この後病院です。毒さえ出してしまえば、影響も少なくてすみます。

刺される事はあまりない思いますが、ぜひ覚えておいてください。

気をつけたいのが、ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの種類によっても毒の効果が違ってくることです。

最も恐ろしいのがｵｵｽｽﾞﾒﾊﾞﾁです。毒の量だけでも他のｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの倍以上です。

他のｽｽﾞﾒﾊﾞﾁに刺された時には、ｱﾅﾌｨﾗｷｼｰｼｮｯｸの場合を除き、痛みだけですみます。しかしｵｵｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの場合、強烈な痛み以外にも、呼吸器系や心臓の方に悪い影響が出ます。

大学時代、私一人他県で卒論の実験中、ｵｵｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの毒撃ﾐｻｲﾙを左の手首に受けたことがあります。

もろに突き刺さった毒針から、血管内に毒が回ったようで、痛みだけでは収まらず、心臓の鼓動が早まり、喉がﾋｲﾋｲしてきました。

「何かいつも刺された時と違うぞ、ﾔﾊﾞｲかも」と感じ、実験を中断し、30分ほど休憩をとりました。

ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁのｼｮｯｸ症状というのは30分以内に出るのは知っていたので、毒を絞りながら休みました。その後、なんとか大丈夫な様でした。

正直そのまま帰宅したかったのですが、卒業論文に使う大切なﾃﾞｰﾀを取っていたので、この後実験は再開しました。

帰宅途中の、まるで風邪をひいて熱があるような、けだるさがあり、喉はぜいぜいしていました。刺された場所の腫れもひどく、左手から左肩までが膨れ上がりました。

こんなにｵｵｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの毒は危険なのかと、つくづく実感した日でした。

その後、実験に使ったｵｵｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの巣は、地域で有名な蜂の巣駆除の方と一緒に捕りましたが、かなり大きな巣でした。

ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの種類の他に、刺された部分や刺され方によってもその被害は違います。

例えば、腕を軽くかすって刺された場合と、ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁに気が付かず頭を「ﾁｸﾘ！」と強く刺された場合とでは、痛みやその後の被害は全然違います。

ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの傷は受けた毒の量で被害は異なり、腕や足などを軽くかすった程度では、そんなに腫れたりせず、痛みも長くは続きません。刺された翌日には思ったほど痛くないと思います。

逆に、無防備でもろに刺された場合、ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁの毒針は皮膚深く突き刺さり、毒もたくさん入ります。これだけでも痛いのですが、頭や血管に刺さると非常に危険です。

学生のころ、巣があるとも知らず、ｷｲﾛｽｽﾞﾒﾊﾞﾁに頭を思いっきり刺されたことがあります。無防備なところを刺されたため、突然刺され驚きましたが、それ以上にひどい痛み・・。すぐに水で頭を洗ってもらいましたが、3時間苦しい頭痛でした。

あれがもし腕や足でしたらまだなんとかなりなりますが、頭は別です。とにかく我慢できないくらい痛むのです。

会津に来てからも、頭をｷｲﾛｽｽﾞﾒﾊﾞﾁに刺されたことがあります。この時はすぐに振り払いましたが、頭だけでなく、背中や腕まで腫れが広がりました。これは悪い反応ですが、毒液が一気に体内を回ったようでした。

これが頭に刺された時の被害です。頭は蜂から目立ち、狙われますが、刺されてはいけないと思います。帽子をかぶるだけでも頭を刺される被害は減りますので、外出時はなるべく帽子をかぶるようにしましょう。

★ｽｽﾞﾒﾊﾞﾁｻｲﾄﾒﾆｭｰ