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2月 18

スズメバチ標本作製から気が付く事

Posted on 水曜日, 2月 18, 2009 in スズメバチ標本

スズメバチの標本を作っているといろいろな事に気が付きます。

大学時代、卒論が一息つき、時間のあった4年生の最後の時期、
実態顕微鏡でオオスズメバチの観察をしていた事がありました。

そのときにもいろいろ発見があったのですが、
どうやらまだまだおもしろいことは見つかりそうです♪

新しい発見はさておき、今回はもうちょっと簡単でおもしろい事を
紹介してみます。

それは、スズメバチの体がいかに優れているかということです☆

スズメバチというのは、大きく3つの分部に分けられます。

写真がないと判りにくいかと思うので、私の標本の写真を参考に
見てみましょう。

オオスズメバチの標本(女王蜂&雄蜂&働き蜂)

オオスズメバチの標本(女王蜂&雄蜂&働き蜂)

スズメバチは、『頭』、『胸』、『腹』の三つに分けられます。

まずは『頭』

ここでは、目からの視覚情報、触角による匂いの情報など
生きていく上で重要な事を判断しています。

そして、食べものを噛み付いたり、甘い物をなめるのもこの部分。

人間の頭と似たようなものでしょう。

続いて『胸』

ここは運動の部分で、背中には4枚の翅があり、下の部分には
6本の脚があります。

これらの運動に関する部分が集中しているので、筋肉が
よく発達しており、たんぱく質が豊富です。

スズメバチが他のハチなど捕まえ、幼虫の餌にする際は、
この『胸』以外全て切りはずし、この『胸』だけをよく噛んで
持って帰ります。
(※スズメバチ以外のハチもほとんど同じ構造です。)

たんぱく質が豊富な事をよく知っているんですね。

スズメバチを食べるなら、ここ『胸』の部分がGood!!でしょう。
(良い子は食べないで下さい・・・。)

最後は『腹』

ここでは餌となる花の蜜や樹液、幼虫が出す栄養液を
消化する器官があります。

『腹』と『胸』の間は非常に細く、主に液体しか通れないのですが、
この液体のみを、スズメバチは主なエネルギー源にしています。

そしてスズメバチといえば有名な毒針も『腹』の先端に
備えられています。

この針は産卵管の一種が進化した物と考えられており、
ほとんどあらゆる方向に曲がる『腹』のおかげで、
最強の武器にもなっています。

最後にまとめてみますと、

『頭』 = いろいろ見たり、感じたりしてアレコレ考える

『胸』 = 飛んだり、動いたりと運動する

『腹』 = 食糧を消化し、敵を刺す

こんな感じでしょうか。

どの部分も多くの事は出来ませんが、しっかり分業され、
しかも1つ1つがよく発達しているのがよく判ります。

そんなわけで、単純なようで、スズメバチ一匹でも
強力な戦闘機になってしまうんですね。

標本を作っているときには、オオスズメバチもカワイイなとか
かっこ良いなとか思えますが、飛んで向かってくる蜂は、
私でもやっぱりおっかないですね・・。

Bring on the comments

  1. mt_izumi_1172 より:

     スズメバチという生命が誕生して、どのくらいの歴史があるのかわからないのですが、生命体として美しいほどに完璧な進化を遂げていると惚れ惚れしてしまいます。

     その驚異的な生命力や攻撃力、社会性…はまさに畏敬の対象ですね。
     しかしそのような強く完璧に環境に適応した生命体でも、人間の作り出す薬剤にはかなり弱い。いかにこの人間が作り出した薬剤や造り変えた環境が、地球にとって不自然なことか、スズメバチの盛衰で感じ取れるような気さえします。

  2. ハチひろ より:

    mt_izumi_1172さん

    コメントありがとうございます。

    スーパーなどに行けば手ごろな値段で買える殺虫剤ですが、
    スズメバチですら簡単に殺してしまうあの威力には本当に驚かされます。

    仕事上仕方が無いとはいえ、スズメバチが苦しむ姿は
    良いものではないですよね。

    便利さの追求から、今世の中には化学合成された商品があふれています。

    このままで良いのか、本当に考えさせられます。

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